テイルズオブエターニアについて
「変われる強さ、変わらぬ想い」がキャッチコピーです。
PS版:2000年発売
PSP版:2005年発売
初めてプレイしたテイルズはデスティニーですが、初めて自分で買ったテイルズは、PS版のエターニアになります。
バイトも初めて、少し金銭的に余裕が出てきた頃、何か新しいゲームを買おうと思い、そういえばテイルズシリーズは面白かったなと思い手に取ったのがエターニアでした。
ディスク3枚のボリュームで、とにかく長い時間楽しめたのを覚えています。
OPも好き。
いきなり音が大きくなったりして最初はびっくりしましたが、ファンタジア、デスティニーに引き続き、エンドレスで何度もOPを聞きました。
ストーリー
漁師のリッドと幼馴染のファラは、空から大きな光が降ってくるのを目撃します。
2人が墜落現場に向かうと、言葉が通じない少女メルディと出会いますが、その後その少女が襲撃され、リッド達は村を追い出されてしまいます。
リッド達は大学に通うキールならメルディの言葉も分かるかもしれないと訪ねますが、キールにもメルディの言葉は分からず、さらに訪ねたマゼット博士からオージェのピアスを受け取り、これで言葉が分かると思いきや、やっぱり言葉は通じません。
その後単独で行動をしていたメルディを助けたことで、互いの心が通じ合い、4人は言葉が通じるようになります。
やっと言葉が通じたメルディから聞かされたのは、りっだとタイの住む世界インフェリアと、メルディの住む世界セレスティアの衝突が起こるという衝撃の内容でした。
リッド達は自分たちの手には負えないと、王様に助力を求めますが、この行動がきっかけで二つの国の騒動に巻き込まれていきます。
感想
すごく欲しいと思って買ったゲームではなかったのに、すごくやりこんだゲームでした。
元々テイルズシリーズ、といってもこの時点でファンタジアとディスティニーしかありませんでしたが、どちらも借りてプレイしていたので、テイルズシリーズは借りてプレイする物という印象でした。
エターニアは発売後しばらく経ってから購入したのですが、自分で追っているシリーズではなかったので本当に時間つぶしのつもりでした。
プレイし始めると、「ん? こんなに操作性よかったっけ??」というのが第一の感想でした。
精霊を集めるのは直前にプレイしたファンタジアによく似てるなと思いましたが、ファンタジアの倍以上はプレイ時間があります。
2つの世界は伊達ではありません。
しかし、プレイしながら、今一つ入り込めないなとも思っていました。
システムは面白いし、ミニイベントも豊富。
なんだけど、今一つ足りない。
主人公も足りなければヒロインも今一つ足りない。
リッドが割と飄々としているんですよね。王様に報告に行こうというのも、他の主人公なら自分で何とかしようと思ったのではないかと思います。
どうにも主人公らしくない。
ヒロインも同じで何となく印象が薄い。
メルディは幼い感じが好きではなく、キールも最初の独りよがりな所が好きではない。
それでもゲーム自体は面白いからプレイしていて、やっとセレスティアに着いた時、ファラがこう言いました。
『わたし、どうしてこんな所まできちゃったんだろう』
多少セリフは違うかもしれませんが、こんな感じの事を言いました。
え? 今更??
と思ったのがきっかけで、ここからどんどんエターニアにハマっていきました。
セレスティアに着いてから、リッド達の内面や過去が怒涛のように溢れてきます。
決して熱血ではないけど、知らない振りもせず進むリッド。
過去のせいで自分の事は後回しになって、それが当然と思っていたのにある日突然自分は何をしているのかと気づいてしまったファラ。
そして、メルディの過去を知りメルディを救いたいと思ったキール。後半のキールは、きっと昔リッド達と遊んでいた、リッド達が知っていたキールじゃないかなと思います。
幼少の頃の傷が元で年齢通り成長できなかったメルディ。でもやるべき事が分かるのは年齢通り成長していると思うので、言葉とのアンバランス差がさらに心の傷を思い出させます。最初はリッドに助けて欲しいとリッドの方を向いていましたが、救ってほしいのと気になるのは別という事で、キールが気になっていくのがこれまたいい。
セレスティアが舞台の間のメインはキールとメルディじゃないかなとも思います。
クリア後はリッドとファラも好きなのですが、やっぱりキールとメルディが好き。
エターニアはその後の小説が豊富なのです。
インフェリアとセレスティアが分断された後のそれぞれの話があり、これが最高です。
エターニアはゲームと小説合わせて堪能してい欲しい作品です。
色々つっこみたい所もある作品です。
メルディとリッド達があれだけ言葉を理解するのに苦労して、セレスティアに行くのにも苦労したのに、王様たちはあっさりクリアしていたり。
こういうところ理不尽だなと思います。
ゲーム的に仕方ないですけど。
あと隠し技も豊富で、戦闘も楽しかったな。
鳳凰天駆からの緋凰絶炎衝のために、テイルズで初めてマニュアル操作したのもエターニアが最初。
ただリッド以外は操作しずらかった。
ファラの点穴縛態なんて全然当たらない。
あと魔法が今までとちょっと変わっていて、精霊によって使える術が違うんですよね。
色々試した記憶があります。
とにかくボリュームがあって、それまでのテイルズと比べて格段に操作性が上がっているので、PS作品ではストーリーやキャラは別にして、テイルズシリーズの最高傑作だと思います。
キャラクターについて
リッド
クレスやスタンに比べてると冷めている主人公。旅に出るのも仕方なく、という感じ。
過去に色々あったけど、それでもファラに付き合ってセレスティアまで行って、なんだかんだお人好しなのは歴代主人公らしいところですね。
すごく好き!
という主人公ではないのですが、小説が豊富なのでいつの間にか好きになっていました。
ファラ
他の人のために何かをしないと、という強迫観念に囚われているヒロイン。
過去の出来事で性格が一変。
でもファラがいないと、この旅は始まってなかったんですよね。
さっきも書きましたが、『わたし、どうしてこんな所まできちゃったんだろう』というセリフで、私のエターニアに対する見方が一変したきっかけを作ってくれたキャラ。
それでもゲーム中は好き! というほどではなかったけど、リッドと同じく小説を読んで好きになったキャラ。
メルディ
つたないしゃべり方の少女。
個人的にこういう設定があまり好きではないので、当初は好きではなかったキャラ。
でもなぜ幼いのか、というのが明らかになっていく度、気になって仕方がなくなってきた。
実は知識も豊富で、キールにせがまれるまま一緒に本を読んだりしているなど、年齢相応の少女の部分もあって好きになった。
何より本当に小説のその後の話がすごくよかった。
キール
ツンデレ? 当初はリッド達の事が心配なのは心配だけど、メルディの件を出世に使えるなんて思ったりもしていて、だけどなんだかんだ結局リッド達に付き合うあたり、幼馴染だなと思う。
もううろ覚えだけど、メルディに「辛いなら言ってくれないとわからない」的な事を言ったり、とにかくセレスティアへ行ってからは明らかにメルディに対する態度が変わった。
もちろんいい意味で。
全員に書いているけど、ゲーム後の話を書いた小説が本当に良かった。
ゲームをプレイした人には本当に読んでほしい。
チャット
あんまりこういうキャラは好きじゃない。
最終的にそんなに嫌いじゃないなと思ったけど、どうしてそう思ったのか思い出せません。
フォッグ
脳筋っぽいキャラかな? と思っていたら、行方不明の奥さんを待っているというあたりがツボだった。
エターニアのパーティーは基本リッド、ファラ、メルディ、キールが固定だったので、あまりチャットとフォッグは使わなかったな。
レイス
仲間になった瞬間、裏切りキャラか死亡キャラかなと思ったら、思った通りのキャラでした。