腹痛と出血、流産の恐怖に耐えながら病院へ連絡

img-pregnancy3 三人目の妊娠

出血が止まらないけど、新車が汚れないかも気になる

不安そうな顔の長女に私も旦那も何も声をかけることが出来ず、用務のおじさんが扉を支えてくれている間に玄関を抜け、旦那は私を抱きかかえたまま車のドアを開けてくれました。

 

しかし、普通に座ったら座席が汚れてしまう。

 

昨年買ったばかりの新車なのにもったいない! 痛むお腹を抱えながら普通に座ることを拒否。

 

もちろん旦那は「そんなん気にせんでええ!」と言ってくれたのですが、家まで歩いて数分なので、車ならあっという間。

何とか腰を浮かして帰ろうと思ったのですが、長女のジュニアシートの下にクッションを敷いていたことを旦那が思い出し、それを私の下に敷いてくれました。

 

産婦人科へ連絡

やっと家にたどり着き、家の中へも何とか歩けました。

しかしここで気力が付き、産婦人科から貰った妊娠した際の冊子に緊急時の電話番号が載っているので、それを取り出して横になりました。

 

急に旦那が車で出かけ、私がリビングに行かないことを不審に思った母がやってきました。

旦那と母は入れ違いだったらしく、この時母は私の状態を知りませんでした。

 

「きしか、どうかしたん?」

 

「出血した。病院に電話して行ってくる」

 

慌てて母が横になった私の状態を確認。

この時、私は怖くて自分の出血具合を確認することができませんでした。

 

とにかく病院へ電話です。

 

時間外なので、先生はいません。

とにかく、どうしたらいいか聞きたかったのです。

 

 

『もしもし、どうされました?』

 

「今出血をしたので、見ていただきたいのですが」

 

『どれくらいの出血ですか?』

 

「かなり大量に出ています」

 

『生理用ナプキンいっぱいくらいは出てそうですか?』

 

「おそらく。それくらい出ていると思います。」

 

『……今8時を過ぎていますし、この時間なら先生の診察が始まる9時に来てください。予約もいりません。来たらすぐに診察してもらえるよう、伝えておきます。それまで安静にしていてください』

 

「わかりました」

 

名前と診察券番号を伝えて、電話を終えました。

雰囲気から、今の状況ではどうしようもないのだろうという事がわかりました。

 

もし流産ならどうしたって止められない。

 

今は助産師さんしかいないので、先生の診察があと1時間もすれば始まるので、待つのは仕方ありません。

 

この時間だと、すでに旦那は家を出ていないといけないのですが、残ってくれていました。

旦那に9時までに病院に連れて行ってと頼むと、職場へ遅刻する連絡をしに行ってくれました。

 

その間に私も職場へ連絡。

 

声がかすれていたのと、直前に次女が風邪を引いていたため風邪かと思われたのですが、出血があるので産婦人科へ行きます。

ちょっとどうなるか分からないので、また連絡しますと伝えました。

 

この上司にはすでに妊娠の事を伝えていたので、本当に早めに伝えておいてよかったと思いました。

 

出血と腹痛で動けない

電話の間、私は横になったまま動けませんでした。

病院へ行くのだから血の付いた服は着替えて、出血が続いているので生理用ナプキンも欲しい。

 

でも動けません。

 

チクチク、しくしく痛むお腹。

いつかこれが陣痛の時のような痛みになるのだろうか?

 

怖くて怖くて立てませんでした。

 

見かねて母が着替えを持ってきてくれて、生理用の下着とナプキンも持ってきてくれました。

更に私のズボンと下着も脱がせてくれたのですが、股のあたりにべったり血が付いていたようです。

 

このまま服を着るのはかわいそうだと思ったのか、次女のおしりふきを持ってきて拭いてくれました。

実家で同居していてよかった!

普段なら恥ずかしいですが、この時はそんなことも言っていられませんでした。

 

ズボンは洗ってもらい、下着は捨ててもらいました。

 

ようやく出かける体裁が整い、あとは時間が過ぎるのを待つだけです。

 

痛みはひどくならなかった

お腹の何とも言えない痛み、この後もっと激しい痛みが来るかもとずっと身構えていました。

 

しかし、痛みはだんだんと間隔が空き、痛みも少し引いてきました。

そして、出血も少し収まってきた感じがします。

 

あれ?

 

ネットなどの知識でしか知りませんが、流産は激しい痛みと出血があったはず。

ひょっとして、流産じゃない? ただの出血?

 

ほんの少しだけ希望が見えてきました。

 

でも立ち上がるのは怖くて、9時が近づくまで帰ってきた状態のまま横になっていました。

 

やっと出発の時間。

 

この頃には大分症状が落ち着いてきたのです。



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