私は姉である長女を理解できるはずだった

産後・行事

「お姉ちゃんだから」と言う事

2人目を産む前から不安だったこと。

 

それは私が2人姉妹の姉なので、いちかの気持ちはわかるけど、にかの気持ちはわからないという事。

 

私はできた姉ではありませんが、それでも小さい頃は妹がいることで我慢したことがいっぱいありました。

自分ではあまり自覚してなかったのですが、大きくなって両親から「きしかも色々我慢してたな」と言われ、そういえば妹だから仕方ない、妹がいるから我慢しよう。

 

無意識にそう思っていたのを思い出しました。

 

 

私は両親から一度も「お姉ちゃんだから我慢しなさい」という事は言われていません。

それでも暗黙の了解で私が我慢することがほとんどでした。

 

だからいちかには絶対に「お姉ちゃんだから」という言葉は言ってはいけない。

 

私のように我慢させてはいけない。

にかだけを優先させてはいけない。

いちかだけを叱ってはいけない。

 

でも、私も姉だから私はいちかに妹が産まれても優しくしてあげられる。

 

そう思っていました。

 

気が付くと叱っている

いざにかが産まれてみると、いちかはにかに構いたくて仕方ないらしく、ずっと「にか、にか」と言っていました。

 

最初は触るのも恐る恐るだったのですが、慣れてくると大人に対するようにスキンシップが激しくなり、気づいたら私はいちかを叱っていました。

 

今まで子供は自分1人しかいなかったいちか。急に両親や祖母がにかに構いだして、それまでとのギャップに驚き、置いて行かれたような気持になっているはず。

 

私がそうだった。

 

私は小さい頃両親がそんなに好きじゃなかった。ずっと祖父母の家に入り浸っていた。

家に帰っても母は祖父母のように私に構ってくれない。

 

今は祖母も一緒に住んでいるから、いちかに私のような逃げ場はない。

だから私は理解できるはずだから、もっといちかを理解してあげないといけない。

 

 

でも無理だった。

 

叫ぶのを止められなかった

まだ私が仕事復帰するまではよかった。

 

仕事復帰して、週末になると疲れと眠気でもう耐えられない。

一日中でも寝ていたい。でも授乳があるから休みの日でも熟睡はできない。

 

ある土曜日、イヤイヤ期とにかへの嫉妬でわがままを言ういちかに「いい加減にして! もう嫌や!!」といちかの来れない2階ににかを連れて逃げてしまいました。

疲れと風邪と寝不足とアレルギー性結膜炎と腰と足と肩の痛みで限界でした。

 

私はもっと姉であるいちかの気持ちがわかるはずだった。

でもイライラしたらそれが考えられない。瞬間的に叫ぶのを抑えられない。

 

にかだけを構ったらだめ。私が小さい頃、母が妹を抱っこするのをあきらめた気持ちで見ていた思いをさせたらいけない。

 

実際には無理です。

私の母と旦那がいても無理なんです。

 

今日は怒っちゃだめだ。

何度もそう思いながら一日が始まるのですが、なかなかうまくいきません。

 

子どもが2人できて、最初から思い描いていた理想の家族になれたのに。

とにかく寝不足だけでも何とかしたい。寝不足でなければもう少し心に余裕もできるのに。



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